2つのパスの間に、徐々に変化するパスを追加してくれる(つまり補間してくれる)エクステンションです。
(参考:パスエフェクト/エクステンションとは)
(2023.03.30更新)
ます、補間したい2つのパスを選択します。

そして、エクステンション > パスから生成 > パス間の補間メニューを操作すると、ダイアログが表示されます。

ここで適用ボタンを押します。
すると、次のように、その2つのパスの間を徐々に変化するパスでつないでくれます。

パスの形以外にも、フィルやストロークの色についても、補間された色を生成してくれます。
ダイアログ上で指定するパラメータに応じて、追加されるパスの様子も変わります。
まず、追加されるパスの数ですが、補間ステップ数に指定した数だけ追加されます。追加された一連のパスは自動的にグループ化されていて、少しずらしてみると次のようになります。

指数は補間するときの各パスの間隔を決めるパラメータです。1.0を指定すると等間隔になりますが、1.0より大きい値を指定すると始点となるパスに近いほうが間隔が小さくなり、終点となるパスに近いほうが間隔が大きくなります。
通常は補間対象として2つのパスを選択するときに、先に選択したほうが始点のパスとなります。選択する順番を入れ替えてから補間を実行すると、次のように補間される向きも反転します。

スタイルを補間するのチェックをはずせば、色の補間は行われません。
Z順を使用にチェックを入れると、始点のパスが、先に選択したほうではなく、Z順(オブジェクトの重なり順)で上にあるほうのパスになります。
補間方式
補間方式というパラメータは少し複雑です。パスその1とパスその2のノードの数が同じでない場合は、ノード同士を一対一に対応付けて補間を行うことができないので、ノードの数を増やしたり減らしたりしてから補間を行う必要があり、そのノードの増減の手法として2種類のどちらかを選ぶようになっています。
パスの長さを等分したセグメントに分割のほうを選択すると、セグメントを一旦細かく分割した状態(ノードが増えた状態)にしてから補間を行います。「等分」という部分は誤訳なのかもしれません。ノードが増えているので、補間されるパスは曲がりながら変形していきます。

長いパスの余分なノードを破棄のほうを選択すると、セグメント数の多いパスのほうから適当にノードを取り除いてから補間を行います。
