このページでは、Inkscapeの組み込みフィルタの1つである、ネオンサインのように見える絵に変換するフィルタ「ネオン」を紹介します。

(2023.05.21更新)
このフィルタを適用するには、プルダウンメニューでベベル > ネオンを操作します。
このフィルタはパラメータを指定するためのダイアログは表示されず、デフォルトの設定で適用されますが、ぼかしが強すぎてネオンサインっぽくならないことがあります。
次の例は、フィルタ適用前 → フィルタ適用直後 → パラメータ調整後 になっています。

フィルタ適用直後はぼかしが強すぎて、盛り上がった文字みたいに見えます。
このフィルタも、構成するフィルタプリミティブ要素の最初のほうに2つのガウスぼかしが加えられているので、それをフィルタエディタで表示して、

ガウスぼかしのパラメータ(標準偏差)を小さくする(例えば0.3ぐらい)と、少しぼかしが弱くなってネオンサインっぽくできたように思います。
ちなみに、フィルタを使わずに、手でぼかしを入れたオブジェクトと重ねたりしてネオンサインに見えるようにした絵(左)と比較してみると、次のようになります。

あくまでも個人的な感覚ですが、フィルタだけで思ったような効果を得るのはこの例からみてもなかなか難しそうです。
(参考:フィルタとは何か)