このページでは、Inkscapeの組み込みフィルタの1つである、水彩絵の具で塗ったような画像に変換するフィルタを紹介します。
(2024.09.23更新)
このフィルタを適用するには、プルダウンメニューでテクスチャ > 水彩画を操作します。

フィルタの設定対象のオブジェクトがどのような形なのか配色なのかによって変換結果も大きく変化するので、グラデーションを付けてみたり、変形してみたりと、いろいろ試すと多くのバリエーションを作ることができます。
また、このフィルタの設定時にはパラメータを指定するダイアログが表示されませんが、このフィルタは多くのフィルタプリミティブ要素を並べて作られていて、特にガウスぼかしと乱流については、フィルタエディタ上で直接そのパラメータを変更すると、最終的な画像の様子を変化させることができます。

複数のオブジェクトに「水彩画」フィルタを適用して重ねて描けば全体も水彩画っぽくなると思います。試しにアジサイの写真をInkscapeで「色」でトレースして、10色ほどのパスオブジェクトを生成し、各パスオブジェクトに「水彩画」フィルタを適用してみました。
(参考:フィルタプリミティブ要素:feTurbulence)
(参考:フィルタとは何か)