このページでは通常のテキストや自動折り返しテキストをInkscapeでどのように操作するのかをまとめたいと思います。
- Contents
- 通常のテキストの入力
- 自動折り返しテキストへの変更
- どの位置で折り返すのか
(参考:テキストオブジェクトの作成と編集)
(参考:流し込みテキストの入力と編集)
(2022.12.28更新)
通常のテキストの入力
ツールバーでテキストツールを選択し、さらにキャンバスをクリックする(ドラッグではない)と、その位置に文字入力用のカーソルが表示され、通常のテキスト(regular text)の入力が開始されます。
(なお、テキストオブジェクト全般のノウハウは「テキストオブジェクトの作成と編集」のページにまとめています。)
通常のテキストとして文字を入力すると、カーソルが最後尾に移動していくとともに、1行目の右下に四角いハンドルが表示されます。このハンドルについては、後ほど。
同じ行に文字を追加したり、Enterキーを押して行を追加した場合も、その分だけテキストオブジェクト全体が大きくなります。
逆に、削除することで行を減らしたりテキストを短くしたりすると、その分だけテキストオブジェクト全体が小さくなります。
自動折り返しテキストへの変更
通常のテキストの1行目の右下に表示されている四角いハンドルをドラッグすると、通常のテキストが自動折り返しテキストに変換されます。このハンドルを少しでもドラッグすると自動折り返しテキストになります。見た目に変化がないのでわかりにくいですが。
この例ではハンドルを右のほうにドラッグしています。ドラッグ中はハンドルが赤くなります。
このハンドルはテキストオブジェクトの右端がどこなのか(どこで折り返すのか)を指定するものです。だから当然ですが横方向にしかドラッグできません。言い換えると自動折り返しテキストのほうが本来の姿で、右端を指定されていない(右端不明)の状態が通常のテキストであるということです。
この自動折り返しテキストでは、ハンドルの位置より右側に入力しようとすると、自動的に左のほうに折り返して表示されます。
ハンドルを左方向に移動した場合も、入力済みのテキストがそのハンドルの位置で折り返されます。
どの位置で折り返すのか
ただし!!この自動折り返しは1文字単位ではなく単語単位のようです。
例えばハンドルを左に移動して1個の単語よりも短い幅になるようにした場合、テキスト全体が入力領域(テキストボックス)からはみ出すようになってしまったと判断されているらしく、テキスト全体が表示されなくなります。右端に文字を追加したときも同様です。
だから例えば次のように一見して単語ではない「abcde」というテキストなのにたまたま単語だと判定されてしまう場合、その境目のところにハンドルを移動すると…
「e」の次にもう1文字(例えば「x」)を追加した瞬間に「abcdex」という文字列が1個の単語と認識されて、その単語が表示範囲からはみ出したと判断されてしまうらしく、次のようにテキスト全体が(「abcdex」という単語の単位で)表示されなくなってしまいます。
どんな文字列を単語と判定しているのかはわかりません。
なお、この判定処理は日本語には対応していないので日本語の単語の区切りは認識されないためか、はたまた日本語はどこで区切って折り返してもいいからなのか、日本語であれば1文字単位でもこのように消えてしまうという状態は発生していません。