このページでは、Inkscapeのパスエフェクトの1つである、オリジナルパスをそれ自身の接線に変換してくれるエフェクトを紹介します。
名前には「曲線の」とありますが、まっすぐな線にも適用できます。
(参考:パスエフェクト/エクステンションとは)
(参考:他のパスに対する垂直線/接線を描く)
(2023.03.26更新)
最初に理解しておくべきなのは、このエフェクトは、オリジナルパスに対して接線を「追加」してくれるのではなく、オリジナルパスそれ自身を接線に変換するものだということです。そのため、次のようにエフェクトを適用すると、オリジナルパスのほうは消えて、接線だけが表示されます。

これではいろいろ面倒なので、次のように編集 > 複製メニューで同じ位置に複製しておいてからエフェクトを適用すれば接線を追加したような恰好になります。

ちなみに、エフェクト適用直後はオリジナルパスの端からちょっとだけずれたところに接する線になります。
ノードツールを使って選択すると、接点のところと両端にハンドルが現れます。接点のハンドルをドラッグすると、接点をオリジナルパスに沿って移動することができます。両端のハンドルをドラッグすると、接線のままで長さを変更することができます。

エフェクトダイアログには、角度と長さを直接指定する欄があるので、これで調節することもできます。角度に「90」を指定すれば、接線ではなく、垂線にすることもできます。なお、角度の変更はハンドルのドラッグではできません。

曲線以外のパスに適用すれば、次のような線を描くことができます。
