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Inkscapeのパスエフェクト:境界枠

 このページでは、Inkscapeのパスエフェクトの1つである、オリジナルパスを変形して、別のパスオブジェクトのバウンディングボックス境界枠)にぴったり重なる矩形に変換してくれるエフェクトを紹介します。

 変換後の矩形はオリジナルパスのスタイルを維持します。

 (参考:パスエフェクト/エクステンションとは

(2023.03.26更新)

 次の例の左側は、2つのパスを描いたものです。このうち青い点線のパスを緑のパスのバウンディングボックスに変形するには、(1)青い点線のパスを選択し、(2)エフェクトダイアログから境界枠エフェクトを選択して適用し、(3)緑のパスを選択してクリップボードにコピーし、(4)再度青い点線のパスを選択して境界枠エフェクトのパラメータ画面を表示し、(5)クリップボードのパスへリンクボタンを押します。

 すると、右側のように、クリップボードにコピーしたパス(すなわち緑のパス)のアウトラインをぴったり囲うバウンディングボックス(幾何学的境界枠)の位置に青い点線のパスが変形されます。

 パスエフェクトなので、この矩形はあくまでも表示上そうなっているだけで、本体の点線パスは見えませんが存在しています。(これは多くのパスエフェクトで共通のことです。)

 パラメータ指定画面は次のようになっていますが、特に指定可能なパラメータはありません。境界枠を表示にチェックを入れると、ストロークの外側にぴったり沿ったバウンディングボックス(仮想境界枠)の位置に変形されます。

  

 何に使うのかよく分からないエフェクトですが、バウンディングボックスに相当する図形をサッと描きたいときは便利なのかもしれません。