このページでは、Inkscapeの組み込みフィルタの1つである、劣化して色落ちした古い写真のような画像に変換してくれるフィルタを紹介します。

(2023.06.23更新)
このフィルタを適用するには、プルダウンメニューでイメージエフェクト > 劣化を操作します。
このフィルタは適用時にパラメータを設定するダイアログが無いので、デフォルトのパラメータで適用されます。適用直後は次のように単純に白黒に変換しただけのような画像になります。

そこで、フィルタエディタ上でパラメータを調整します。フィルタエディタで、このフィルタを構成するフィルタプリミティブ要素を表示すると、次のようになっています。

この一番上のカラーマトリクスはタイプとして飽和が指定されています。この飽和の値はデフォルトではゼロになっていますが、飽和の値は画像全体の彩度を指定するものなので、ゼロにすると単に白黒画像になるだけです。この値を大きくすると、少しだけ色づいた画像になるので、色落ちした感じが出ます。

(参考:フィルタとは何か)