お絵描きソフトInkscape(インクスケープ)の使い方を初級レベルから上級レベルまで広く紹介しています。
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Inkscapeのフィルター:シルエット

 このページでは、Inkscapeの組み込みフィルタの1つである、設定対象のオブジェクトの色を塗ってある部分(フィルとストローク)を全部一色で塗りつぶしたものにしてくれるフィルタを紹介します。

(2023.06.21更新)

 このフィルタを適用するには、プルダウンメニューで塗りつぶしと透明化 > シルエットを操作します。

 フィルタ設定時にダイアログが表示され、そこでは、どんな色でどんな不透明度でどんなぼかしを入れて塗りつぶすかを指定できます。

 このフィルタは、まずオブジェクトのバウンディングボックス内を指定した色でぬりつぶして(feFloodを使う)、それをオブジェクトの不透明部分でマスクする(feCompositeを使う)ことで、シルエット状の絵に変換します。

 オブジェクトの不透明度もぬりつぶしに使われるので、半透明なオブジェクトに適用すると後ろ側が透けたままでシルエット状になります。


 (参考:フィルタとは何か