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Inkscapeのフィルター:ステンドグラス

 このページでは、Inkscapeの組み込みフィルタの1つである、ステンドグラスの部品に使われる面取りした色付きガラスのような見た目に変換してくれるフィルタを紹介します。

(2023.07.24更新)

 このフィルタを適用するには、プルダウンメニューでベベル > ステンドグラスを操作します。

 このフィルタを設定する際にはパラメータを指定するダイアログが表示されないので、デフォルトのパラメータが適用されて次のようになります。

 フィルタエディタでこのフィルタの構成を見てみると次のようになっています。


 このうち、上下にある2つのガウスぼかしと、その下にある反射光のパラメータを調整すると、もう少し色ガラスっぽい見た目になります。

 1個目のガウスぼかし標準偏差を小さくし(7.0→0.2)、2個目のガウスぼかし標準偏差も小さくします(0.7→0.15)。

 さらに反射光表面スケールを小さくし(4.0→0.02)、定数は大きくします(1.5→2.5)。

 これで少しガラスの板のような見た目になったと思います。ただし、このフィルターは適用前の色よりも濃くてくすんだ感じの色になり透明感がなくなってしまうので、フィルタとは別にオブジェクトの不透明度を少し小さくして透明な感じにします。

 あとはいろんな色で塗りつぶしたオブジェクトを作って並べれば、ステンドグラスっぽい絵になりそうです。

 しかしこれはステンドグラスの部品に使う「端の面取りをした色ガラス」にすぎないので、全体としてステンドグラスに見えないと思います。フィルタの機能とは別に、ステンドグラスっぽく見える絵を別のところで描いてみようと思います。