このページでは、Inkscape上に描かれた2つの画像(オブジェクト)のどこに違いがあるのかを見つける方法について考えてみました。
次のように、ぱっと見てどこが違うのか分かりにくい2つのオブジェクトが描かれているとします。

(2024.1.6更新)
この2つのオブジェクト(正確に言えばオブジェクトグループ)の見た目を比較して、どこが違うのかを見つけてみます。
そこで次のような手順を考えてみました。
Inkscapeのフィル/ストロークダイアログの右下のところにブレンドモードを指定するメニューがあって、これを変更すると2つの重なり合ったオブジェクトの重なっている色の混ぜ方を変えることができます。(詳しくは「ブレンドモードを設定する」を)

さきほどの2つのオブジェクトのうち、一方を選択しておいてそのオブジェクトのブレンドモードに「差分」を設定します。

そしてこの「差分」を設定したほうのオブジェクトが上になるように2つのオブジェクトを重ねていきます。

ブレンドモードが「差分」になっているので、重ね合わせた2つの色が同じ色であればそれを混ぜた色は「ゼロ」になるので、表示される色も「黒」になります。
このままドラッグをオブジェクト同士がピッタリ重なるところまで続けると、次のようにほぼ全体が黒で表示されます。

2つのオブジェクト同士が全く同じ見た目のものであれば黒一色になるはずですが、この場合は左側の円が青くなり、右下の円の縁が赤くなっています。
2つのオブジェクトの中で、左側の円の色に違いがあり、右下の円の大きさに違いがあることが分かるというわけです。(どう違うのかまではすぐ分からないので、さらに違いがあるところを細かく比較する手順は別に必要ではありますが)