このページでは、タイルクローン機能を使ってオブジェクトを並べる(タイリングする)ときの並べ方の各種規則について、大まかに紹介します。各規則の詳細については別のページにまとめてあります。

- Contents
- タイリングの規則とは
- 規則:対称化
- 規則:シフト
- 規則:拡大縮小
- 規則:回転
- 規則:ぼかしと不透明度
- 規則:色
- 規則:トレース
(参考:タイルクローンとは)
(2022.11.11更新)
タイリングの規則とは
タイルクローン機能では、タイリング(並べ方)の規則として複数種類の規則(サイズの規則や色の規則)があり、それらの規則を組み合わせることでクローン全部の最終的な並べ方が決定されます。
タイルクローンを作成ダイアログには、規則の種類ごとに対応するタブがあり、タブを1つずつ順番に選んで規則の種類ごとのパラメータを設定し、最後に作成ボタンを押します。すると、タブそれぞれの設定に従った各規則をすべて組み合わせて各タイルクローンの位置、向き、サイズが決定されます。「ウィザード」と呼ばれる一連の設定画面と似た感じです。

なお、対称化タブ以外のタブは「何も設定しない」状態にすることもできます(ダイアログのリセットボタンを押せばまとめて「何も設定しない」状態になります)。
以下に規則の種類ごとの特徴を簡単にまとめます。
規則:対称化
クローン元オブジェクトを回転、反転させながら並べるときの規則です。この規則はタイルクローンを生成する際に必須かつ基本となる規則で、何も設定せずにタイリングすることはありえないので、何かしらの設定を行うことになります。
回転の角度やどの2つのクローンの間で反転するかを配置パターンの種類で指定します。配置パターンの種類は、広く「文様群」と呼ばれている17種類になります。(詳しくはタイリングの規則:対称化のページを。)
規則:シフト
行ごと、列ごとにタイルクローンをずらしながら並べます。ずらす大きさや、どこを起点にずらすのかなどをパラメータで指定します。(詳しくはタイリングの規則:シフト、拡大縮小、回転のページを。)
規則:拡大縮小
行ごと、列ごとにタイルクローンを拡大(または縮小)しながら並べます。どのぐらい拡大(縮小)するかの割合を、べき乗の指数と底などのパラメータで指定します。(詳しくはタイリングの規則:シフト、拡大縮小、回転のページを。)
規則:回転
行ごと、列ごとにタイルクローンを回転しながら並べます。回転する角度などをパラメータで指定します。対称化でも規定の角度の回転が行われる場合がありますが、この規則では任意の角度で回転させられます。(詳しくはタイリングの規則:シフト、拡大縮小、回転のページを。)
規則:ぼかしと不透明度
行ごと、列ごとにタイルクローンをぼかしながら、かつ、不透明度を変化させながら並べます。ぼかしの変化量や不透明度の変化量などをパラメータで指定します。(詳しくはぼかしと不透明度、色、トレースのページを。)
規則:色
行ごと、列ごとにタイルクローンの色を変化させながら並べます。色相、彩度、明度のそれぞれについて変化量をパラメータで指定します。(詳しくはぼかしと不透明度、色、トレースのページを。)
規則:トレース
個々のタイルクローンの背後の色(または不透明度)を参照して、その値に応じて個々のタイルクローンの属性を決定します。
ビットマップ画像のエッジを抽出する「トレース」とは無関係です。
最も単純なケースでは、背後の色と同じ色になります。背後の色からタイルクローンの大きさを決定するように設定することもできます。背後の何の値を参照して、タイルクローンの何の属性値を決定するか、などをパラメータで指定します。
「背後の色」の定義は明確ではなく、1個のタイルに重なっている背後の複数の色の平均値を使ってるのかもしれないですが、はっきりわかりません。だから背後に細かく色が変化する画像を置いた場合は、結果としてタイルクローンがどんな見た目になるかは予想しにくいです。(詳しくはぼかしと不透明度、色、トレースのページを。)