このページでは、Inkscapeに組み込まれているパスエフェクト(LPE)の一覧を示し、その一部について大まかな機能の説明を添えます。詳しい説明のページはパスエフェクトごとにリンクを張ってあります。
なお、このパスエフェクト一覧の順番はInkscapeのメニュー画面上での並びに沿っています。
(参考:パスエフェクト/エクステンションとは)
(2025.02.26更新)
編集/ツール
〇 パスエフェクト:オフセット
大まかに言えば、パスメニューから実行できるオフセット設定機能のパスエフェクト版で、さらに細かい形状の指定が可能になっています。
〇 パスエフェクト:パワーストローク
ストロークの幅を単一ではなく、好きなように変化させることができます。
○ パスエフェクト:角(フィレット/面取り)
パスの角を丸めたり(フィレットしたり)、面取りしたりしてくれるエフェクトです。
○ パスエフェクト:簡略化
プルダウンメニューから実行可能な簡略化(セグメント数を減らしてなめらかにつながったパスにすること)機能のエフェクト版です。
〇 パスエフェクト:結び目
パスまたはパスグループの交点を挟んで自動的に隙間を描くことで、紐が重なっているような見た目にします。
〇 パスエフェクト:先細ストローク (Taper Stroke)
パスの両端と角の形について、基本機能を使ってスタイルとして設定可能な形よりも、もう少し細かい形の設定を可能としてくれるエフェクトです。
変形
〇 パスエフェクト:2点で変形
パスの特定の2点だけをドラッグ対象に指定して、回転や拡縮を可能にします。
〇 パスエフェクト:エンベロープ変形
パス全体を囲う枠(エンベロープ)をコントロールパスとして変形すると、オリジナルパス全体がそれに沿って変形されます。
〇 パスエフェクト:パスに沿うパターン
パスその1をパスその2の形に沿うように変形してくます。
○ パスエフェクト:ラフ
オリジナルパスの上にノードを増やして、さらにノードの位置をランダムにずらすことで、粗い(ラフな)線に変換してくれるエフェクトです。
○ パスエフェクト:格子変形
オリジナルパスにぴったり重なるように縦5本横5本の格子を描き、交点のハンドルをドラッグすることで、オリジナルパスを格子に沿ってゆがめることができるエフェクトです。
〇 パスエフェクト:曲げる
オリジナルパス全体をコントロールパスに沿って曲げます。
〇 パスエフェクト:透視図/エンベロープ
パスの四隅のハンドルをドラッグして、紙の上に描いたような三次元表示に変換します。
生成
〇 パスエフェクト:クローンオリジナル
適用先のパスを他のパスのクローンに変換します。
○ パスエフェクト:コッホ曲線
(未調査)
○ パスエフェクト:サブパスのステッチ
複数のサブパス同士を縫い合わせるように複数の別のサブパスを生成します。
〇 パスエフェクト:サブパスの補間
1つのパスオブジェクトに含まれるサブパスのうち、最初の2本の間に少しづつ変形していくサブパスを自動的に挿入します。
○ パスエフェクト:スケッチ
1本の線(オリジナルパス)を、複数の短い線を繰り返し重ねて描いたようなパスに変換して表示してくれるエフェクトです。
○ パスエフェクト:スライス
1つのパスを自動的に生成したまっすぐな分割線のところで分割します。
○ パスエフェクト:タイル
基本機能であるタイルクローンのパスエフェクト(LPE)版です。どのようにタイリングするか(向きや大きさの変化のさせ方など)を指定するパラメータの種類は、タイルクローンのパラメータとは大きく異なります。
〇 パスエフェクト:ハッチ(ラフ)
フィルを1色で塗りつぶす代わりに、デッサンのようにハッチングを行います。
○ パスエフェクト:パワークリップ
Inkscapeの基本機能にある通常のクリップではクリッピングパスの内側を残すように切り取られますが、その反対側(クリッピングパスの外側)を残すように切り取れるように拡張したものがパワークリップエフェクトです。
○ パスエフェクト:パワーマスク
マスクで設定される不透明度を反転させたり、背景部分もマスクすることができます。
○ パスエフェクト:ブーリアン操作
パスメニューから実行可能な2つのパス同士をくっつけたりバラしたりする操作(ブーリアン操作)をパスエフェクト(LPE)として提供するものです。
○ パスエフェクト:回転コピー
オリジナルパスのコピーを、指定した点を中心にして指定した角度で回転した位置に表示し、指定した数だけそれを繰り返すエフェクトです。
○ パスエフェクト:鏡映対称
指定した軸(鏡の線)に対してオリジナルパスの鏡像となるパスを生成してくれるエフェクトです。
○ パスエフェクト:複数の間を塗りつぶす
(未調査)
変換
〇 パスエフェクト:5点による円
オリジナルパスの5つのノードを通る楕円を生成します。
〇 パスエフェクト:Bスプライン
ペンツールや鉛筆ツールをBスプライン作成モードで使ったとき用いられるエフェクトです。
〇 パスエフェクト:グリッドの構築
1個の升目の3つの角のノードから、指定した数だけ並べた格子(グリッド)を生成します。
〇 パスエフェクト:スピロスプライン
ペンツールや鉛筆ツールをスピロパス作成モードで使ったとき用いられるエフェクトです。
〇 パスエフェクト:セグメントを計測
パスやシェイプのセグメントごとの長さを示すラベルをセグメントに沿って表示してくれます。
○ パスエフェクト:パスを接着
あるパス(オリジナルパス)の両端に、他のパスにつながるセグメントを自動的に追加してくれるエフェクトです。
○ パスエフェクト:ハンドルを表示
他のエフェクトによって変換された後のパスについて、そのパスのノードとノードハンドルを表示してくれるエフェクトです。
○ パスエフェクト:ルーラー
オリジナルパスの上に目盛りの線を追加してくれるエフェクトです。
○ パスエフェクト:境界枠
オリジナルパスを変形して、別のパスオブジェクトのバウンディングボックス(境界枠)にぴったり重なる矩形に変換してくれるエフェクトです。
〇 パスエフェクト:歯車
オリジナルパスのノードの位置に合わせて自動的に歯車の絵を描きます。4点以上のノードに適用すると、2つ以上の嚙み合わされた歯車になります。
〇 パスエフェクト:点から円/弧作成
「5点による円」を発展させて、いろんな楕円や弧を生成します。
〇 パスエフェクト:破線のストローク
通常の破線のスタイルとは違い、角のところがきれいな破線になります。
○ パスエフェクト:補間点
いろんなタイプの曲線に変換してくれるエフェクトです。線形、求心的なCatmull-Rom(Centripetal Catmull–Rom spline)、スピロ補間(Spiro Spline Interpolation)、CubicBezierJohan、CubicBezierFitを指定可能です。
○ パスエフェクト:連結タイプ
パスの両端と角の形について、基本機能を使ってスタイルとして設定可能な形よりも、もう少し細かい形の設定を可能としてくれるエフェクトです。先細ストロークやパワーストロークでも同様のスタイルが設定可能です。 (参考: 端/角スタイルを指定可能なパスエフェクトの比較)
試験版エフェクト
○ パスエフェクト:角の二等分線
オリジナルパスの最初のセグメントと2番目のセグメントの角度を二等分する線に変換してくれるエフェクトです。
○ パスエフェクト:3点による円
オリジナルパスの最初の3つ目までのノードをすべて通る円(正円)に変換してくれるエフェクトです。
○ パスエフェクト:押し出し
オリジナルパスを押し出し成形して柱状の3D物体にするかのように変換してくれるエフェクトです。
○ パスエフェクト:ストロークの間を塗りつぶす
(未調査)
○ パスエフェクト:直線セグメント
パスの始点と終点を直結する線分に変換してくれるエフェクトです。始点と終点を越えて長めの線分にすることもできます。
○ パスエフェクト:垂直二等分線
オリジナルパスを、それ自身の垂直線に変換してくれるエフェクトです。
○ パスエフェクト:曲線の接線
オリジナルパスを、それ自身の接線に変換してくれるエフェクトです。
○ パスエフェクト:パラレル
ドラッグで平行移動できる線分を描くエフェクトです。
○ パスエフェクト:円(中心と半径)
オリジナルパスの始点を中心として、終点を通る円を描くエフェクトです。