このページでは、Inkscapeを使って任意の円の半径や直径にあたる線を描く方法を考えてみたいと思います。
（2024.04.10更新）
任意の線分の長さを半径とする円の描き方は「所定の中心点と半径の円を描く」のほうに書きました。
こちらでは逆に、すでにある円に対して半径や直径を示す線を追加する手順です。
まずスナップダイアログで「パスの交点」「シャープノード」「オブジェクトの回転中心」にチェックを入れます。（参考：スナップ機能）
次にペンツールを選択して、円の中心（回転中心）を起点としてドラッグすることで直線を描きます。直線はそのまま円の外側まで伸ばしておきます。
同じことを反対向きに行えば、結果として円の中心を通り円周と２個所で交差する直線を描くことができます。あとは円の中心と２個所の交点（次の図で赤い丸で囲ったところ）をつなぐようにパスを描けば、ちょうど半径や直径を示す位置に線分を描くことができます。
なお、上の例で、中心を起点として右方向にドラッグした手順のときに円周とちょうど交差するところでスナップしてくれればもう少し短い手順で済むのですが、「パスの交点」というスナップ設定はすでに存在する交点にスナップしてくれるけれどこれから交点になるところにはスナップしてくれないので、こういう手順になりました。
「パスの交点」に替えて「パス」をスナップ対象にしてドラッグすれば直接円周のところに合わせることもできますが、「パスの交点」でスナップさせるほうがいろいろと応用がききそうに思います。