このページでは、Inkscapeで描いたオブジェクトを非表示にしたりロックしたりする機能を紹介します。
そうすることで、絵の一部分だけに絞って集中的に編集したり、編集が済んだ図形をうっかりいじってしまわないようにしたりすることができます。
ロックや非表示はレイヤの単位で行うこともできます。

- Contents
- オブジェクトの非表示
- 再び表示するには
- オブジェクトの選択をロック
- ロックを解除するには
(参考:キャンバスをレイヤに分ける)
(参考:オブジェクトの選択操作)
(2024.01.25更新)
オブジェクトの非表示
まず、選択したオブジェクトを非表示の状態にすることができます。
非表示への切り替えを指示するメニューやボタンはInkscapeのあちこちにありますが、手っ取り早いのは、選択したオブジェクトの上でマウスを右クリックして、表示されるメニューから選択オブジェクトを非表示を操作する方法です。
非表示状態にしたオブジェクトは表示されなくなるのはもちろんですが、マウスを使ってクリックしたりドラッグしたりして選択することもできなくなります。なお、まったく選択不可能になるということではなくて、レイヤーとオブジェクトダイアログ(参考:レイヤに分ける)の上などからは選択することができます。
ちなみに、後で説明するオブジェクトのロックは、オブジェクトは表示されたままですが、ロックを解除するまでは同じように選択することができなくなります。
また、オブジェクトのフィルやストロークを「塗りなし」にすることで見えなくなっている場合とも少し違い、「塗りなし」の場合は、検索機能でヒットさせたときやマウスをドラッグしてラバーバンドで囲えば選択することができますが、非表示にすると(ロックも同様)それもできなくなります。
再び表示するには
非表示にしたオブジェクトを再び表示させるには、レイヤーとオブジェクトダイアログで対象のオブジェクトの右側の「目のアイコン」をクリックする(するとめが開いたアイコンになる)か、非表示にしたオブジェクトが存在するあたりでマウスを右クリックしてカーソルの下のオブジェクトを表示メニューを操作します。(カーソルの下のオブジェクトを表示メニューは、クリックした位置に非表示のオブジェクトが存在するときだけ表示されるメニューなので、注意!!)

オブジェクトの選択をロック
オブジェクトを右クリックして表示されるメニューで選択オブジェクトをロックを選択すると、そのオブジェクトは選択ツールで選択できなくなります。その結果、ロックしたオブジェクトの色を変えたり、移動したりすることもできなくなります。
なお、「選択オブジェクトをロック」という表現が誤解を招きやすいと思うのですが、選択中のオブジェクトをロックする(選択不可能に切り換える)という意味なので、当然ロックすると同時に選択も解除されます。選択したまま固定される、という意味ではないのでご注意を。
ロックを解除するには
ロックしたオブジェクトを右クリックして表示されるメニューですぐ下のメニューのカーソルの下のオブジェクトをロック解除を選択するか、オブジェクト > すべてのロックを解除メニューを選択すると解除されます。
また、レイヤーとオブジェクトダイアログに一覧されているオブジェクトごとに、ロックされているか否かを示す「南京錠」のアイコンが表示されているので、このアイコンをクリックしてロックを解除することもできます。
