このページでは、すでに描かれているパスの先端から続きを描く(つまりパスを延長する)手順を紹介します。

- Contents
- 既存のパスに継ぎ足す手順
- 逆にパスの端まで追加部分を描けるか?
(2024.03.26更新)
既存のパスに継ぎ足す手順
簡単に言えば、ペンツールや鉛筆ツールですでに描かれているパスの端っこのノードから新たにパスを描き足すという手順になります。
次のように、左のすでに描いてあるパスの右端から先を延ばして右の絵のようにしたいとします。

まず、すでに描いてあるパスをペンツールまたは鉛筆ツールで選択します(細かく書くと、すでに描いてあるパスを選択ツールで選択しておいてからペンツールや鉛筆ツールをツールバー上でクリックする)。すると、パスの両端にノードが表示されます。(それ以外のノードは表示されません)

そのどちらか延長したいほうの端にあるノードの上を始点にして新たなパスを描きます。ペンツールまたは鉛筆ツールのカーソルを端のノードの上に重ねるとノードの色が変化するのでパスを描き始めます。

この後の操作は何もない状態からパスを描くときと同じです。

例えばいくつかセグメントを描いてみます。

(参考:ペンツールでパスを描く)
最後まで描くと、次のように延長した部分の端にノードが表示されます。つまり延長した結果も1本のパスになっているということです。

端っこさえあれば、どうやって描いたパスであるかに関係なく延長できるので、ペンツールで描いたパスを鉛筆ツールで延長することやその逆も可能です。
なお、パスを延長するつもりがなく、もう1本パスを描こうとしているだけなのに最初にクリックする位置に別のパスの始点や終点がたまたまあると延長操作になってしまうので注意が必要です。
逆にパスの端まで追加部分を描けるか?
これとは反対に、キャンバス上の好きなところからパスを描き始めて、別のパスの端っこまで届くように追加部分を描くことはできるのか?
もしそれができれば、2本のパスの端と端とをつなぎ合わせるようなパスを描くこともできるはずです。
しかしどうやら、延長の起点(始点)にすることはできても、延長の終点にすることはできないようです。
代わりに次のような手順が可能です。
スナップダイアログでシャープノードへのスナップを有効にしておいて追加部分のパスを描きます。すると前のパスの端っこピッタリの位置にパスの終点を持ってくることができます。

(参考:スナップ機能(ドラッグ時の位置合わせ))
追加した状態は次のようになります。

この段階では端と端とがぴったり重なっているだけで、全体で1本のパスにまだなっていないので、両方のパスのスタイルがバラバラになってしまいます。(ちなみに端を起点として延長したときは自動的に1本のパスになるので、既存部分のスタイルが延長部分のスタイルに自動的に反映されます)
実際、次のように移動してみると、それぞれ別のパスオブジェクトであることがわかります。

そこで、この2本のパスを結合する操作を行って、1本のパスにします。
その手順はだいたい次のような感じです。まず新たに描いたほうのパスを選択して、それを背面に移動します。最背面に移動するのがわかりやすいです。そうしておいて、2つのパスを同時に選択し、パス > 結合メニューを操作します。すると、より手前に描かれているほうのパスオブジェクトのスタイルを反映させた上で結合されるので、結果的に端っこから延長したかのようなパスになります。

(参考:パスをつなぎ合わせる/切り離す)
延長後のパスの向き
パスを延長すると、そのパスの向きは延長した側を終点とするものになります。
延長対象のパスの始点からパスを延長すると、延長後のパス全体の終点は延長部分の終点になります。これを知らずに、終点から延長したつもりで始点から延長をしてしまうと、次のように始点と終点が逆転してしまいます。
