このページでは、Inkscapeのエクステンションの1つである、ストロークのスタイルとして設定した破線を、バラバラのサブパスに変換してくれるエクステンションを紹介します。
(参考:パスエフェクト/エクステンションとは)
(2023.04.16更新)
エクステンションの名前からはちょっと分かりにくいですが、破線でないストロークを破線に変換する、という機能ではなく、スタイルとして破線を設定したストロークを、バラバラのサブパスで描いたものに変換する、という機能になっています。
エクステンションではなく、標準機能のほうにもパス > ストロークをパスに変換というメニューがあって、こちらでも破線スタイルを破線の形を保ったままバラバラのパスに変換してくれるという点では似ています。
(参考:オブジェクトを縁取った輪郭線を描く)
次の例は、破線スタイルを設定したパスオブジェクトに対して、破線に変換とストロークをパスに変換の両方を実行したものです。

破線に変換を実行すると、破線(点線)を構成する各線(点?)が別々のサブパス(スタイルは実線)に置き換わります。フィルはそのサブパスごとのフィルに置き換わって、元のパスのフィル(紫色のところ)はフィルではなくなります。
破線に変換を実行した後で、ノードツールでノードを表示させたところを拡大すると次のようになります。

一方で、ストロークをパスに変換を実行すると、破線を構成する各線はそれを囲うように生成されたパスに置き換わります。こちらは拡大すると次のようになります。
