Inkscapeを使って、曲面に貼り付けたような絵を描いてみました。

(2023.05.01更新)
パスエフェクトのエンベロープ変形を使って、貼り付け先のパス(曲面)の形に合わせて貼り付けるパス(テキストをパスに変換したもの)をマウスで変形していきます。
まず貼り付け先のパスを描きます。

そして、貼り付けたい文字(テキスト)をその上に重ねて描き、パス > オブジェクトをパスへメニューでテキストオブジェクトからパスオブジェクトに変換し(そうしないとパスエフェクトが適用できないから)、パスエフェクトのエンベロープ変形を適用します。
すると、ダイアログに次のようなボタンが表示されます。変形対象のパスを囲うエンベロープは上下左右の4本のパスから出来ていて、ダイアログのボタンを押すことで、それらを別々に変形することができるようになります。

エンベロープのパス(コントロールパス)は通常のパスと同じようにノードを追加したりドラッグしたりすることができるので、次のように貼り付け先のパスの形に変形できるようにエンベロープのパスのセグメント上をダブルクリックしてノードを追加して、それをドラッグすることで形を合わせていきます。上下左右について、ボタンを押し変形することを繰り返します。

このとき、スナップを有効にしておくと、貼り付け先のパスのノードの位置とエンベロープのノードの位置を簡単に揃えることができます。
ただし、貼り付けるオブジェクト(テキスト)のエンベロープを直接貼り付け先のパスに合わせるだけだと、上のようにパスの縁まで一杯に変形されてしまいます。少し内側に隙間を空けて貼り付けた感じにしたいので、次のように貼り付け先のパスにパス > インセットメニューを使って少し内側のパスを生成した上で、そちらに合わせてテキストのエンベロープを変形すると、いい感じに隙間を空けることができます。
