グラデーションを使って球体を描いてみました。ネットで検索すると、いろんな描き方で描く方法が紹介されていますが、ここでは最もシンプルだと思われる方法をまとめておきます。
(2023.05.04更新)
大まかに言えば、放射グラデーションを使って、斜め方向から光があたっているように透明から不透明に変化する色で円を塗りつぶします。
(参考:グラデーションを作る)
放射グラデーションを設定した上で、グラデーションツールを使ってグラデーションパスを表示させると、ノードをドラッグしてグラデーションの向きを変更することができます。これを使ってグラデーションパスを斜め(例えば45°)にします。
また、グラデーションパスの上でダブルクリックすることでノード(グラデーションの分岐点)を追加して、色の変化も微調整します。
そして、球体の影を描きます。影を描くとさらに立体感を強くすることができるので、典型的な手法のようです。楕円を球体の下に重ねるように描いて、適当なぼかしを入れます。

グラデーションの付け方としては、薄い色から濃い色に変化させるよりも、透明度の高い色から透明度の低い(より不透明な)色に変化させるほうが、球体の感じが出るように思います。ただ、透明にすると、影を重ねて描いたときに影の部分が透けて見えてしまうので、影の部分(楕円)は球体部分にぴったり重ねて描いた円形のパスを使ってクリッピングしてあります。
(参考:クリッピングとマスキング)