このページでは、Inkscapeですでに描かれている直線と円が接するようになる位置に移動する手順を考えてみます。
(2024.10.10更新)
「垂直線と接線の描き方」や「垂直線と接線の描き方(もっと自由に)」のページでは、円に対して後から接線となる直線を加える手順について書きましたが、ここでは後から加えるのではなく、すでに描かれている直線に対して、すでに描かれている円を移動してその直線に接する位置に置く手順を考えてみました。
例えば次のように1個の円と1本の直線(線分)が描かれているとします。
まず「垂直線と接線の描き方」に書いた手順で適当に垂線(青い線)を描きます。

次に「シャープノード」「パス」「オブジェクトの回転中心」のスナップを有効に設定しておいてから、垂線を移動してその一方の端を円の中心に揃えます。

反対側の端は当然円からも直線からもズレた位置になりますが、垂線を選択して拡縮ハンドルを表示させ、反対側の端のハンドルをCtrlキーを押しながらドラッグすることで垂線を拡大(または縮小)して、垂線の端を円周上にスナップさせます。

Ctrlキーを押しながらドラッグしているので垂線の角度を変えずに垂線のままで円の中心から円周までの線にすることができます。
そしてこの円と垂線を両方選択した状態でドラッグしていけば、円と垂線の交点のところが直線(黒い線)に重なる位置にスナップし、結果的に円と直線(黒い線)とが接する形になるというわけです。
