このページではキーボードを使ってInkscapeのオブジェクトを変形(移動、回転、拡大縮小、反転)する操作についてまとめてみたいと思います。

(参考:オブジェクトの変形)
(参考:パスを作成/編集)
(2025.02.03更新)
選択した状態で変形
選択ツールを使って選択した状態では、方向キーで移動、'['や']'で回転、'>'や'<'で拡大縮小、'h'キーや'v'キーで反転ができます。

マウスをドラッグして行う変形では正確な位置にドラッグするのが難しいので、ピッタリした位置に変形したい場合や、同じ大きさの単位で繰り返し変形したい場合に便利です。
Ctrlキー、Shiftキー、Altキーと一緒に押すと特殊な変形も可能になります。キーの一覧を次にまとめておきます。(この一覧はショートカットキーのほうにも同じものをまとめています。)
移動 方向キー少しだけ移動 Alt + 方向キー10倍のスピードで移動 Shift + 方向キー回転 '[' , ']'少しだけ回転 Alt + '[' , ']'90°ずつ回転 Ctrl + '[' , ']'拡大縮小 '>' , '<'少しだけ拡大縮小 Alt + '>' , '<'2倍拡大1/2縮小 Ctrl + '>' , '<'
水平反転 'h'垂直反転 'v'
なお、これらの変形操作の多くは表示画面上のピクセルを単位として実行されるので、キャンバス全体を拡大(ズームアップ)してからキー操作するととても細かい単位で変形することができます。
ノードツールで変形
ノードツールを使ってパスを選択してノードを表示した状態でもキー入力で変形することができます。
ただし、次のようにノードを一つも選択していない場合は、拡大縮小と反転だけが可能です。他のキー入力は無視されます。

一部のノードだけ選択した状態では、移動/回転/拡大縮小/反転が可能です。

少し特殊な効果として、1本だけセグメント(すなわち隣り合う2つのノード)を選択しておいて「,」や「.」キーを押すと、選択しているセグメントを前後に均等に伸縮する(つまり中点を動かさずに伸縮する)ことができます。