このページでは、Inkscapeでサポートされている機能を典型的な作業手順に沿って並べて、さらにそれぞれの詳細を紹介するページへリンクしていこうと思います。
どんな機能なのか分かりやすいようにInkscape用語でない言葉をできるだけ使っています。

- Contents
- ドキュメントを開く
- キャンバスをレイアウトする
- オブジェクトを描く
- (補足)手で入力できる図形
- 別のファイルのデータをインポート
- 複数のレイヤに分ける
- 入力したオブジェクトを選択
- オブジェクトのグループ化
- オブジェクトを自動的に変換する
- その他の編集ツール
- その他の操作
- ファイルへの保存
- 環境設定
(参考:バージョン1.4の変更点)
(2023.10.17更新)
ドキュメントを開く
□新規ドキュメント(空っぽの絵)を開く
▽保存済みの各種形式のファイルをドキュメントとして読み込む
□Inkscape用拡張SVG形式のファイルを開く
□標準SVG形式のファイルを開く
□その他の形式のファイルを開く(xxx.pdfやxxx.aiなど)
□テンプレートから作成
読み書き両方可能な主なファイル形式
Inkscape用拡張SVG形式(XMLベースのベクトルデータ) (.svg .svgz)
標準SVG形式
PDF ファイル (.pdf)ビットマップ画像 (.png .tiff. jpg)
読み込みのみ可能な主なファイル形式
Adobe Illustrator(TR) (.ai .svg)AutoCAD DXF R13 (.dxf)Corel DRAW (.cdt .cdr .ccx .cmx)Microsoft Visio (.vsdm .vsdx .vsd .vdx)WordPerfect グラフィックス (.wpg)ビットマップ画像 (.ani .bmp .emf .gif .icns .cur .ico .jpe .pbm .pgm .pnm)
扱えるファイル形式については「読み書き可能な形式一覧」を。
キャンバスをレイアウトする
▽ページツールでページ(印刷/表示する範囲)を設定する
□ページの追加
□ページの削除
□ページの大きさを設定する(「A4」なども指定可能)

オブジェクトを描く
▽ツールボックスでオブジェクト(絵の部品)の種類に応じたツールを選択する
□矩形ツール(四角形)
□円/弧ツール
□星形/多角形ツール
□3Dボックスツール(直方体の透視図)
□らせんツール(うずまき)
□ペンツール(複数の線同士を連結した自由な形のパス)
□鉛筆ツール(フリーハンドの線)
□カリグラフィツール(ペンとインクで書いたような線)
□テキストツール
▽描こうとするオブジェクトの属性(角の数、パスの種類、フォントなど)を設定する
▽キャンバス上でドラッグしてオブジェクトを描く
□ビットマップ画像のインポート(新規画像オブジェクトとして)

□画像のエッジ(境界線)をトレース → パスを生成
□あるストロークのインセット/アウトセット(一定間隔で沿ったストローク)を描く
□シンボル(図形部品)を描く(図形部品の登録と貼り付け)

(補足)手で入力できる図形
Inkscapeで入力可能なオブジェクト(図形など)にはどんなものがあるのか、主要なものについてサンプル付きでリストアップしてみました。クリックすると大きい画像で表示できます。
別のファイルのデータをインポート
□編集中のドキュメントへの追加

入力したオブジェクトを選択
▽オブジェクトとレイヤの階層をツリーで表示
□ツリー上で選択、削除
オブジェクトのグループ化
□グループ単位で選択、編集
□複数のグループを含むグループを作る
入力したオブジェクトを編集
□オブジェクトを拡大、縮小、回転、傾け
□シェイプを変形(角を丸める、円弧にする、多角形の角の数を変える)
□パスを切断、連結、合成
□平行パスを自動追加
□パスの曲がり具合を調整
□パスを簡略化(より少ない数の角で接続される形に変換)
□オブジェクト(シェイプ、文字列)のパスへの変換
□パス同士が重なった領域を新規パスに(シェイプビルダ)
□パス同士が重なった領域を交互に塗る
▽テキストを編集
□利用可能なフォントの追加(ダウンロードしたフォントファイルなど)
□フォントコレクション(フォントのグループ化)
▽オブジェクトの塗りつぶし(単色、グラデーションを作る、繰り返しパターン)
□直線に沿ったグラデーション
□同心円状にグラデーション
□網目状にグラデーション
□オリジナルの絵を繰り返しパターンにして塗りつぶす

□角や先端の形を変更(丸める、矢印にする)
□数値指定で角度などを細かく調整
□点線のパターンのカスタマイズ
□線上のところどころにマーカーを描画
□オブジェクトにぼかしを入れる
▽オブジェクト同士をぴったりの位置に揃える
□移動していくとぴったりの位置に吸い寄せられる(スナップ)
□他のオブジェクトやページ枠に揃える(整列)
□オブジェクトを画面上の線(ガイドライン)に揃える
□グループ化したままで個々のオブジェクトを編集
□オブジェクトのクリッピング(指定した枠の内側や外側を隠す)
□オブジェクトのマスキング(重ねたオブジェクトで不透明度を設定)
▽オブジェクトの自動複製と配列(タイリング)
□少しづつ変化させながら配列
□いろんな規則に従って回転したりずらしたりして配列
□オブジェクトを別のパスに沿って曲げる
オブジェクトを自動的に変換する
□オブジェクトへのフィルタ適用(ぼかす、影を付ける、金属っぽくする、等)
その他の編集ツール
□バケツ(閉じた範囲を塗りつぶすパスを生成)
□スプレー(同じオブジェクトをばらまくように描く)
□消しゴム(消しゴムで消したような形に変形)
その他の操作
□操作のやりなおし(同じ操作を繰り返す)
□操作の取り消し(Undo)
□ズーム表示(マウスホイールで自由に拡大縮小)
□キャンバスの表示モード(オブジェクトの枠だけ表示、等)
□ドキュメントに含まれる部品(ドキュメントリソース)の表示
□エクステンション(実験的な機能のプロトタイプ)
ファイルへの保存
▽ドキュメント全体の保存
□Inkscape用拡張SVG形式での保存
□標準SVG形式での保存
読み書き両方可能な主なファイル形式
Inkscape用拡張SVG形式(XMLベースのベクトルデータ) (.svg .svgz)
標準SVG形式
PDF ファイル (.pdf)ビットマップ画像 (.png .tiff. jpg)
書き込みのみ可能な主なファイル形式
SVG形式(圧縮) (.zip)AutoCAD DXF R12/R14 (.dxf)PostScript / EPS (.ps .eps)Flash XML Graphics (.fxg)LaTeX (.tex)OpenDocument (.odg)
□ドキュメントの一部分だけ別ファイルへ保存(SVG形式等)
□ドキュメントの一部分だけ画像に変換してファイルへ保存
環境設定
□独自のカラーパレット(色見本を自分で用意)
□カラーモデル(CMYK)の指定(印刷用の色で指定)